こんにちは、ブロガーのsugiです!
今日はタイトルにもあるとおり「お召し列車」について紹介したいと思います。だいぶ前になりますが、11月28日に東京駅で珍しい電車に遭遇しました↓
すごい人だかりと警備の方がいたので、事故でもあったのかと思いつつホームに向かうと見慣れない黒塗りの電車が停まっていました↓
はじめてみる電車でしたが、車両先頭に「国旗」と「菊の紋章」が付いていたので特別な電車であることはすぐに分かりましたが、この電車の正体が分からず気になったので後日改めて調べてみました。
黒塗りの電車の正体は!?
私がこの日みた「黒塗りの電車」の正体は、「お召し列車」「御乗用列車」とよばれている電車でした。特徴は黒塗りのボディーと先頭に掲げられた「菊の紋章」。天皇が乗車する列車は「お召し列車」になり、天皇・皇后・皇太后、それ以外の皇族が乗車する場合、「御乗用列車」となるようです↓
さらに調べてみたら、お召し列車が東京駅に到着するまで先頭に掲げられた「菊の紋章」はカバーで覆われており、白い手袋をした駅員らしき人が慎重に外していたようです。また、国旗も東京駅で付けられたようです。
【疑問】天皇が新幹線に乗る場合も「お召し列車」になるの?
ここで疑問が1つ。
たまにニュースをみていると天皇陛下が地方に移動するとき新幹線を利用していますよね。
例えばこちらの電車↓
これは誰がどうみても東海道新幹線ですね。東海道新幹線のような定期列車を使う場合、前で紹介した黒塗りの「お召し列車」は登場しません。
定期列車の場合、天皇・皇后・皇太后が使うことになったとしても、あくまで定期列車なので、この場合「お召し列車」とはならないようです。
さらに調べていて驚いたことに、新幹線や特急用グリーン車には「防弾ガラス」などを備えたVIP対応車があるようです。見かけは普通のグリーン車であり、車体番号なども公開されていないので判別は難しいものの、日本に防弾ガラスを使った新幹線が存在していたことが個人的に驚きです。
「お召し列車」の運行には3つのルールが存在していた!?
ところで「お召し列車」の運行には3つのルールがあるようです。
その3つのルールがこちら↓
① 他の列車と並んで走ってはならない。
② 追い抜かれてはならない。
③ 立体交差では上の線路をほかの列車が走ってはならない。
この3つのルールがあるため、ほかの列車を「お召し列車」の走行に合わせて時間調整を行うほか、事故など不足の事態に備え「ダイヤ作成担当者」が添乗員として同乗しているそうです。
「お召し列車」の運転士は誰?
「お召し列車」の運転士は誰なのか?
気になりました。
総理大臣などが利用する飛行機は一般パイロットではなく陸上自衛隊が操縦していることは有名ですが、「お召し列車」の場合はどうでしょうか。
調べてみたところ「お召し列車」の運転は、運転区間を管轄する車両基地内で技術・勤務態度・人間性などを踏まえて選ばれるそうです。
衝撃のない発車や停止、数秒の狂いもない運転、数センチのズレも許されない停車位置など、通常の列車に比べ非常に細かく高度な運転技術が求められるため、運転技術がとくに優れている運転士が選ばれるそうです。
昨今の「お召し列車」の現状
国民に負担を強いることを嫌う天皇の意向やその他の事情によって「お召し列車」が使用される回数は少なくなりました。
また、天皇陛下だけが乗るというより、国賓や接待の一環として「お召し列車」を使用するケースが増えています。
ちなみに「お召し列車」も団体専用列車の料金が適用されるので、運賃・料金が支払われています。そのほか、事前の準備や警備などの経費は宮内庁が支払っています。
2017年11月28日に運行した「お召し列車」
2017年11月28日。
この日運行された「お召し列車」はニュースにも取り上げられていました(残念ながらsugiは映っていなかった)
天皇皇后両陛下は、ルクセンブルクの大公と茨城県にあるJAXA(=宇宙航空研究開発機構)に向かわれたそうです。
まとめ
「お召し列車」は普段運行されていませんので、間近で見られたのはとてもラッキーでした。
仮に運行されていても一般人が「お召し列車」の内覧や乗車はできません。
まだ天皇陛下やVIPの方が来る前だったので、車内を軽く覗いてみましたが、内装はとても電車とは思えないものでした。上品でありながら落ち着きがあり、席の間隔がめっちゃ広かったです!
残念ながら写真は撮りませんでしたが(人が乗っていたので)、黒塗りで菊の紋章が付いた電車を見かけたらぜひ足を止めてみてください。
では