こんにちは、スイフトオーナーのブロガーsugiです。
今回はタイトルにもあるとおり、スイフトのクラッチ交換を行ったのでクラッチ交換の費用や注意点・交換時期タイミングなどについて紹介したいと思います!
マニュアル車に乗っている方で「最近加速が悪い」「加速しない」「アクセル踏んでるのにスピード出ない」などの症状が出ていて走行距離が6万キロを越えている方はクラッチ周りが怪しいのでご参考までに。
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【前提】愛車のスイフトについて
この記事で紹介するスイフトのスペックは以下のとおり。
❍ 平成21年式 ZC11S スイフト
❍ MT(マニュアル)
❍ 走行距離 35,000km
❍ 2WD
❍ タイヤ溝8分以上/スタッドレス付き
❍ カセットオーディオ
「お!スイスポ?」って思ったそこのあなた。
残念ながら”ノーマル”スイフトです!(笑)
【前知識】クラッチとは?
免許を持っている方は試験に出ているハズなのでご存じかと思いますが、MT(マニュアルトランスミッション)を搭載した車に付いているのが「クラッチ」です。
AT車なら2ペダル(アクセル、ブレーキ)ですが、MT車は3ペダル(アクセル、ブレーキ、クラッチ)があります↓
画像一番左にあるのがクラッチ(ペダル)になります。
車を動かすには、クラッチを一番奥まで踏み込む→ギアを入れる→クラッチからゆっくり足を離すという流れで操作を行います。
クラッチの仕組みと構造
クラッチの仕組みをざっくり説明すると下図のようなイメージです。クラッチは2枚の板で構成されており、クラッチペダル側と動力を伝えるモーターの2つが1つにつながれば走る仕組みです↓
要するに、2つがくっつけば走る!ってこと。
ある日突然に「クラッチ滑り」が発生!
ある日、山形から高速で千葉に戻る途中にシフトダウンして追い越し車線を走行しようとアクセルを吹かしたところ、エンジンの回転数は上がってるのに加速しないという謎現象が発生。
なんの前触れもなくいきなり来た感じで少しびっくりして、次のSAでスマホで症状を入れて検索してみると、どうやら「クラッチ滑り」という現象が起きていたようです。。
当時の走行距離は8.2万キロぐらいで、クラッチ交換にはやや早い時期かとも思いましたが、そこから日に日に症状が悪化(急激に悪くならないが徐々に滑ってる感じが強くなっていく)してきたので、クラッチの寿命だと判断。近くのスズキディーラーやオートバックスへ相談するも整備士の見解はsugiと一緒でした。
クラッチの寿命は8~10万キロ
MT車に乗っている以上、クラッチは消耗品なので遅かれ早かれ交換が必要になります。クラッチ交換の寿命や交換タイミングは、普通車の場合は8万キロから10万キロぐらいが一般的と言われているようです。これは乗り方やスポーツ走行の有無などによって大きな開きがあります。
例えば、ランエボXに乗ってる知り合いの方は4万キロ弱で交換を迎えていましたし、知り合いの軽トラでは12万キロ走っても無交換という強者もいました。
大切に乗っている=クラッチが減らないという訳ではないので、6万キロを越えたあたりからはクラッチ交換を念頭に置いて維持費を用意しておくと精神的にラクです(笑)
ちなみにsugiのスイフトは83,000キロぐらいでクラッチ交換になりました。滑り始めてから2,000キロ程度は問題なく走れましたが、放置すると自走できなくなるので滑り始めたらなる早で交換が推奨されています。
クラッチが原因で調子が悪くなる不具合例
クラッチが原因で調子が悪くなる不具合事例をまとめて紹介しておきます。駆動系で車の調子が悪い時に確認してみてください。
エンジの回転数だけ上がって加速しない・レスポンスが悪い
この症状はsugiも体験しました。
クラッチが減ってくると、ギアを5速や4速などに入れて平坦な道で急加速してもエンジンの回転数だけ上がって加速しない・加速が鈍くなるという症状が出てきます。これはマニュアル車に乗り慣れている方なら、間違いなく気づく「クラッチ滑り」の初期症状なので、この症状が出てきたらクラッチ摩耗を疑ってみてください。
とある整備士さんの話では「クラッチ滑り」が発生してから一気に滑り出すという話を聞いてビビりながら年末年始山形まで往復で800kmの道のりを帰省しましたが、急加速時のみ滑るという感じでクラッチ交換までの2,000キロ走行の過程で特に問題なく走ってくれました。あくまで一例ですが。
クラッチが繋がるポイントが徐々に手前になる
クラッチが減ってくると起こる症状の1つに「クラッチペダルの位置が徐々に上に上がってくる」といものがあります。クラッチが繋がる位置がいつもと違ってきたら注意です。
最終的にクラッチの遊びの幅が大きくなり、末期になるとクラッチそのものが繋がらなくなります。いつも乗っている車ならクラッチを踏んだ時の違和感なども分かると思うので、8万キロを超えてまだクラッチ交換をしていない車は意識してチェックしてみてください。
「クラッチ滑り」の確認方法
クラッチ滑りの症状を動画で紹介してみました。
ちょっと分かりにくいですがご参考までに↓
余談ですがクラッチ滑りの最終段階に行くと、ギアを入れた状態でクラッチを離してもエンストしなくなる現象が起こるようです。ここまで来るともうレッカー以外方法はないです。
クラッチ交換は自分でできる?
クラッチ交換を自分で行っている方も稀にいますが、よっぽど車が好きでなかったり整備士の資格がないと難しと思います。クラッチ交換は作業工数が複雑でエンジンを降ろして作業する必要がありますし、専門的な道具も必要になります。
自分でやることも不可能ではありませんが、とても現実的ではありません。sugiも最初は自分で交換してブログのネタにしてやろうと思ってましたが、作業手順を動画で見て秒で断念しました(笑)これは無理!!
クラッチ交換の相場 工賃と部品代について
一般的なコンパクトカークラスの場合、部品代・工賃コミコミで7万円〜10万円が相場になるようです(ネットで調べた)。ただし、クラッチ交換の相場ですが、車種や駆動方式(FF/FR)かでも料金が異なります。強化クラッチなどスポーツタイプのものや社外品は割高になります。
もし車検が近づいていたり、クラッチ以外の箇所がダメになりそうであれば修理して乗るよりも新車や別の車に乗り換えた方が安くなる場合もあるので、クラッチ交換となった場合は売却も視野に入れて検討するのがおすすめです。
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スイフトのクラッチ交換の見積りを3社に相談
クラッチ交換は10万円〜の作業である場合が多いです。スポーツカーや輸入車になれば20万円〜になってくるので貧乏で弱小で明日倒産するかもしれないsugiにとっては高額すぎる修理代です。
そこでスイフトのクラッチ交換の見積もりを3社に依頼してみました。探せばもっと安いお店は見つかると思いますが、品質やクオリティ面も配慮して知っている店舗へ相談しています。
スズキディーラーでクラッチ交換をした場合の見積もり
sugiが住んでいる家の近くにあるスズキディーラーにスイフトを持ち込んでクラッチ交換の見積りを出してもらいました。スズキディーラーでの見積り結果は以下のとおり。
部品代 | 38,690円 |
技術料 | 47,000円 |
消費税 | 6,855円 |
合計金額 | 92,545円 |
クラッチ交換のほか、予備交換パーツで周辺に使われているゴムパーツのリフレッシュ(交換)とラジエーター液、クーラント交換代、ミッションオイル代も含まれています。
ピットが空けば予約して作業をお願いできるそうで、基本的に1日預かりになるようです。ディーラーなので空きがあれば代車も借りれるようです。
ディーラーならではの安心感とアフターケアがあるので、知り合いの車屋などがない場合には一番手軽でおすすめ。しかしほかの車屋よりも割高になります。
オートバックスでクラッチ交換をした場合の見積もり
近所のオートバックスでもクラッチ交換の見積りを出してもらいました。オートバックスでは整備ができる提携工場へ輸送して依頼するとのことでした。オートバックスでの見積り結果は以下のとおり。
部品代 | – |
技術料 | – |
消費税 | – |
合計金額 | 106,000円 |
内訳のメモが紛失しまったので、トータルの金額だけ。クラッチ交換の他にミッションオイル代が含まれています。スズキディーラーで推奨されたクーラント周りの交換は含まれていませんが、意外にもオートバックスの方が割高になるという結果でした。オートバックスのビットで作業できないのでレッカー代などが発生して多少割高になるという理由があるようです。
交換は予約して作業をお願いできるそうです。基本的に数日預かりになるようで、こちらも空きがあれば代車を借りられるようです。
KTS一之江店でクラッチ交換をした場合の見積もり
最後にネットでの評判を以前から聞いて気になっていた「KTS一之江店」に見積もりを依頼してみました。店舗は東京の江戸川近くにあります。見積もり結果は以下のとおり。
部品代 | – |
技術料 | – |
消費税 | – |
合計金額 | 63,026円 |
結果、3社のなかではダントツに安かったです!!
ここまで安いと作業がやや不安になるところですが、周囲の評判が良いので信頼できると思います。電話で相談した際にも予約が取りにくかったので繁盛している模様。
クラッチはスズキ純正のクラッチへ交換してくれるようです。見積りを3社に出してみましたが、まさかここまで差が開くとは思っていなかったので驚きました(笑)
交換はピットが空けば予約して作業をお願いできるそうです。作業は基本的に1日預かりになり、代車は用意がないようです。
KTS一之江店にクラッチ交換を依頼
3つの会社に見積もりを相談して今回は一番安かったKTS 一之江店にクラッチ交換をお願いしました。
KTSで作業をお願いする場合、一度お店に行って部品の発注を行う必要があります。滑り始めたクラッチをいたわりながら千葉から東京まで行ってきました(笑)
お金は前払い制で、部品が到着した段階でピットの空き状況を確認して日を決めるという流れでした。ちなみにクレジットカード使用OKです。
部品は発注してから1週間経たずに到着したようで、その後電話で連絡がありクラッチ交換を1日がかりで作業いただきました!
クラッチ交換の作業時間は6時間
クラッチ交換はとにかく時間の掛かる作業みたいです。KTSのホームページにはクラッチ交換の作業目安時間が6時間と書かれていました。お店の開店時間に合わせて11時にスイフトを預けてsugiは東京のカフェで丸一日ノマドしてました。
クラッチ交換
クラッチ交換が終わったのは夜の8時頃。
予定より時間が掛かったようで、クラッチ交換は本当に丸一日掛かるようです。これ、自分でやるとか絶対ムリだと改めて思いました(笑)
クラッチ交換後の慣らしや注意点を丁寧に教えてくれた
KTSでは本当に知識が豊富なスタッフさんが作業をしてくれました。評判どおり安心して車を任せられるショップだと実感しました!クラッチ交換後の注意点や疑問点もしっかり教えてくれました!
クラッチ交換後の慣らしは超重要!
クラッチを交換してから500kmほどは市街地走行などで半クラッチを多用して慣らしが必要になります。この慣らしが不十分な状態で付加を掛けてしまうとクラッチが破損したり、遊びがなくなったりといったデメリットが生じてしまいますので、クラッチ慣らしは必ず行うようにしましょう。
クラッチ慣らし中に、いきなりサーキットに持って行ったり山道を攻める走り方は避けるのが無難です。ちなみに高速道路を法定速度内で巡航する分には問題ないそうです。
クラッチを交換後は運転も要注意!
クラッチ交換が終わって自宅まで帰ろうとクラッチを踏んでみたところ異様に軽くなってました(笑) 感覚的に全く別物ぐらいに違っており、クラッチが繋がる場所もだいぶ奥側になっていました。
クラッチ交換を行うとクラッチの感覚が変わるのは正常なようです。いままでクラッチが重かったのは砂やゴミが混入していたのが原因とのこと。本当に感覚が違うので交換直後はより安全運転した方が良いかも。
取り外したクラッチがこちら
最後に取り外したクラッチを見せて貰いました↓
はじめて実物を見たんですが、スイフトサイズでも意外と大きいものですね。新品ではクラッチディスクに溝があるそうなのですが、綺麗に溝がなくなっているのが分かります。割と均一にクラッチが減っているのでそこまで下手な運転ではなかった(はず)。ちょうどクラッチ交換の時期だったみたいです。
今回交換したクラッチ・周辺パーツ
見積もり書に書いてあった交換パーツのリンクを貼っておきます。自分でDIYされる方はご参考までに。
クラッチカバー スズキ純正↓
クラッチディスク スズキ純正↓
ボルト スズキ純正↓
まとめ
今回は愛車スイフトのクラッチを交換したのでブログで備忘録的にまとめてみました。
最近の車は滅多に壊れることがない分、消耗品であるクラッチ交換の修理代だけでもかなり高額な出費に感じてしまいますが、これまでどこも故障していない事を考えるとやっぱり国産車・スイフトってコスパ最強ですね!
クラッチは駆動系の重要なパーツなので、違和感や気づいた事があれば誰かに相談したりディーラーや車屋に持ち込んで早めにチェックしてもらうことをおすすめします。症状が悪化して自走しなくなるとレッカー代などが発生し高額な請求で発狂することも考えられます。
マニュアル車に乗り始めたばかりの方も、クラッチ交換についての触りだけでも覚えておいて損はないと思うので参考にしてみてください。
では
【乗り換え検討中の方へ】たった40秒で愛車の金額が分かるサービスが便利すぎる!!